続いて大船渡にある
酔仙酒造 さんへと向かいました。
酔仙酒造さんも陸前高田に酒蔵があったのですが津波で流されてしまい、昨年は廃蔵になっていた酒蔵を借りて酒造りを行なっていました。
その後大船渡の新工場を作ることになり、セキュリテ被災地応援ファンドで酒造設備の購入費用や原料となる酒米の購入費用を集めることとなりました。
大船渡の新工場(大船渡蔵)では最初に金野社長のお話を聞きました。
昨年は8月から酒づくりを再開したものの、冷房がない状態で発酵を抑えるのに苦労した話や、せっかくできたお酒も瓶詰めの際に酒税法上の問題が発生し、一部出荷できなかったなどという話も聞きました。
新しい蔵でも器具を新しく作ったために木の香りが強すぎてお酒に移らないように工夫されていたり、新しい蔵ができたと言っても今度は新しい環境での酒づくりも大変だなと感じました。
社長のお話のあとは蔵見学です。
精米所で精米された酒米が保管されています。
洗米機
酒米を蒸す機械(甑)
ファンドの資金で購入したという製麹機
お酒を発酵させるタンク。
津波で流されてしまったため、中古品を購入したそうで製造年はバラバラでした。
廃蔵になるところがそこそこあるため、中古市場もそれなりに成立しているところが日本酒蔵の現状を表していてちょっと悲しかったです。
タンクの上部
醪をしぼる槽(ふね)
蔵人たちが使う言葉にも槽を船に見立てたものがあるそうです。
瓶詰め・缶詰工程
雪っこがたくさんありました!
昨年、酒つくりを再開した際一番はじめに作ったのがこの