アクティブファンドには多くの場合、ベンチマークと呼ばれる運用する上での基準が設定されています。
ベンチマークを上回る投資リターンを目指すのがアクティブ運用の目的と言ってもいいと思いますが、じゃあどれくらい上回ろうとしているのか?目論見書から読み取ることはできません。
そこで、ある程度運用がされているファンドであればアクティブリスクという値を見ることでどの程度ベンチマークから離れて運用しようとしているのかが把握できます。
アクティブリスクを調べるために利用するといいのが
投信まとなびです。
投信まとなびのファンド情報ではアクティブ・リスクを見ることができます。
注意点としては投信まとなび運営元のイボットソンが設定しているベンチマークとファンドのリターンの差からアクティブ・リスクを求めているのですが、傾向をつかむのにはそれほど大きな問題ではありません。
(どうしても気になる方は自分でアクティブ・リスクを算出することもできますが、これはまた今度)
イボットソンの分類ではラッセル野村大型グロース・インデックスに分類されています。
パフォーマンス詳細表にアクティブ・リターン、アクティブ・リスク、インフォメーション・レシオが書かれています。
アクティブ・リターンというのはファンドのリターンとイボットソン分類ベンチマークのリターンの差でどれだけベンチマークを超過したのかを表しています。
アクティブ・リスクは特定の期間のアクティブ・リターンの標準偏差を求めることでベンチマークのリターンに対してどの程度バラつきがあるかを表していて、ベンチマークからどの程度離れることを許容して運用しているかを見ることができます。
インフォメーション・レシオというのはアクティブ・リターンをアクティブ・リスクで割ることでどの程度効率よくアクティブなリターンを生み出しているかを見ることができます。
フィデリティ・日本成長株・ファンドのアクティブリスクを見ると1年で2.88、3年で3.03、5年で5.03でした。アクティブリスクが5以下のファンドはできるだけベンチマークから離れたくない運用をしていると言うことができます。
ベンチマークを超過するのを目指すとは言いつつも大きなリスクを取っていないため、このようなファンドの場合は信託報酬の影響がより大きく出ます。信託報酬が高いのにアクティブ・リスクが低いファンドは長期的に見るとベンチマークを下回る可能性が高いと言えます。
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