朝日新聞デジタルの「経済ナビゲーター」というコラムで、SRI(社会的責任投資)が三回にわたって紹介されました。
エコカーやLED電球などの環境対応製品を作る製造業だけではなく、金融からの環境や社会問題への取り組みという事でSRI(社会的責任投資)が紹介されています。
日本のSRI市場は約8,000億円。
欧州550兆円、アメリカ250兆円と比較するとケタが3つ異なるくらい日本は出遅れています。
欧米では年金基金などの機関投資家がSRIに積極的なのに対して、日本では個人のお金が中心であるために、これだけの規模の差につながっています。
日本では
日興エコファンドがSRIファンドのはしりで1999年に設定されている他、社会問題を解決するために世界銀行が発行するワクチン債やグリーン債、東日本大震災で被災した中小企業を支援 する
セキュリテ被災地応援ファンド、障碍者雇用や従業員を大切にする会社を中心に投資する
結い2101といった投資もSRIに分類されます。
いくらいい事とはいえ、収益を上げないといけない年金運用の世界でどこまでSRIを組み入れるか?という点で日本の年金基金はSRIに積極的ではなかったのですが、昨今では徐々にSRIを組み入れる傾向もうまれてきつつあります。
全額を社会的責任投資に振り向ける必要はありませんが、社会問題の解決に金融の世界からも協力できるのであれば、寄付などと同じく、一つの手段としてうまく組み合わせて使っていきたいですね。