ダイヤモンド社から出版された『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』の著者セミナーが開催されたので行って来ました。
日時:2012年12月6日(木) 19時〓21時
場所:ダイヤモンド社本社
ゲストスピーチ「留職プログラム」事例紹介
代表理事 小沼大地氏
新興国「留職」プログラム
NPOが社会を変えるという事をいう人もいるが、自分はそうではないと考えている。企業の力も使わないと変わらない。
クロスフィールズでは企業にいる人に新興国のNPOに行ってもらい、自らのスキルを使って現地に貢献するという活動を行っている。
メリット
・グローバル人材の育成
・新興国の中所得層の考えを知り、開拓できる
・本業の力を使うことによる組織風土の活性化
この三つをつなげる
大学時代に青年海外協力隊で開発途上国に行った。
こちらは数年かけたプロジェクトだった。留職は期間が数ヶ月なので事前に研修して、どんな事をするか作り込んでいる。また、それをどう企業にフィードバックするか?という点に力を入れている。
パナソニックの事例
プロダクトデザインを担当している入社10年目の社員が留職した。
もともと途上国の仕事に興味があった方。
ベトナムのダランでソーラークッカーを作っている会社が留職先。
無電化村でも調理器具をというコンセプトの商品。
難民が灯りや料理のために薪や灯油を使っており、煙から喉の病気を発症したり、薪をとるために木を切るので環境破壊につながるという課題に対してインターネットでソーラークッカーを見つけて自分で工夫して作ったもの。
社員8人でやりくりしているが、月産15個。
この生産性を上げるのがミッション。
低所得層にアプローチ、無電化というのが電化製品メーカーのパナソニックとしても無電化時代に何が出来るのか?という課題ともなる。
社内で5人のチームを組織し、実際に現地に行くのはそのうちの一人。
他のメンバーはインターネットを通じて日本からサポートする。
サポートチームを作ることでコミュニティが出来、会社を挙げて応援するプロジェクトに。
参加したメンバーの言った言葉
「初めて『ものづくり』をした。」
「パナソニックが創業した時の景色がダランにありました。」
松下幸之助の三方よしがベトナムで実現できた。
刺激がありすぎて辞めないか?という心配もあったが、チームで原体験を共有することで仲間になることができた。
どうしても煮詰まってしまった時、あるメンバーの部署にいる伝説のベテランエンジニアに金曜の21時に相談したところ、普段は怖い人がどれと、目をキラキラしながら仲間を連れてやってきた。
そして色々試作して、こうすればよいと紙でモデルを作って行った。
それを見て若手社員がすごい!と尊敬することに。
成果