石坂産業さんでは最初に石坂典子社長の講演をお聞きしました。
実はツアーの前日に札幌にある日新堂印刷さんの阿部社長といい会社をつくるにはどうしたらいいのか語り合うミニ懇親会があったのですが、その中で社長が自分ワールドを強烈に意識し、そこに向けて本気で邁進した時、それが共感を生むものであれば周囲を巻き込んで大きな力になるのではないか?というように感じました。
たぶん、石坂社長にとってはマスコミの誤報によって追い詰められた時にどうありたいのか?というのを深く考えた時が本気のスイッチが入った瞬間なんでしょうね。自社の社員だけでなく、産廃を持ち込むトラックの運転手さんまでいい人に教育してしまうというのはちょっと普通では考えられません。普通じゃないところまで突き抜けたからこそ今があるんでしょうけれども。
工場見学もさせていただきましたが素晴らしい会社でした。
残念だったのは石坂社長の講演が30分で高野登さんの講演が60分だったこと。高野登さんのお話も貴重なのですが、最低でも45分ずつにして石坂社長のお話をもっと聞いてみたかったです。
資源リサイクルといえばアミタHDの熊野会長も強烈な個性をお持ちですが、お二人の対談をぜひ見てみたいと思いました。
石坂産業株式会社
代表取締役社長 石坂 典子氏
いい会社という事で紹介をされましたが、いい会社だとは思っていません。
まだ発展途上だと思っています。
最初にギャラリーでは見ることができない当社の過去の経緯についてお話します。
父親がダンプを一台購入して解体業を始めたところから始まりました。当時はお台場が埋め立て中で、毎朝5時に100台近いダンプが集まっていました。リサイクル法もなかった時代で、まだまだ使える廃棄物がたくさんあることにどうだろうと感じ、昭和42年にはまだまだ野焼きをしていた時代にリサイクルを考えるようになり、チップのリサイクルなどをしていました。
その後練馬から三芳町へ移転しましたが当時は焼却炉を持っていました。
当時は焼却というのは廃棄物を1/10にする技術として評価されていたのです。