日本国内が市場
売上は連結で1,000億円に届きそうなところ。医療用医薬品として8兆円の市場の1.3%に相当する。少ないと思われるかもしれないが、そのうち漢方は1,200億円。漢方の中では83%のシェア。
海外展開については西洋医学が届いていない地域で漢方が有効であればそこに進出していきたい。
医療用漢方薬の需要がどう拡大しているか?
この10年で数量は二倍になった。患者さんや処方される先生も増えている。
漢方の教育が全国の医学生向けにされるようになり、毎年漢方を学んだ先生が増えている。
生薬はまだ人類が発見していない成分も含まれているため、分析を進めている。科学的に証明された漢方にすることで西洋医学と漢方のマッチングを目指す。
今後、高齢者の疾患や女性特有疾患も増えていく。
また、心とからだの問題もある。ツムラでは漢方を通じて健康寿命を伸ばしていきたい。
【漢方について】
日本のこれからの医療に漢方が大事な位置づけになるのではないか。
実は漢方は中国の医学ではなく日本の伝統医学。中国では中医学。韓国では韓医学。日本の伝統医学であるため、日本で独自にあみだされた処方もある。これをしっかり守りながら生かしていく。
保険が適用される漢方薬は日本全体で148種類のうちツムラでは129種類取り扱っている。
漢方薬を構成している生薬は118種類。
今日は展示ブースにも生薬の見本を展示しているので、ぜひ見て欲しい。
葛根湯は中国の古典では必ずしも風邪薬ではない。